「日本人」の良さとは何か?
それは名将・オシム監督です。
・
「日本代表の日本化」
・
つまり、他の国のマネではなく、日本人の持っている特性(良さ)を活かした「ジャパンスタイル」の確立です。
オシム監督は日本人は体格や身体能力には恵まれていませんが、
「俊敏性、思考能力、危機管理能力、団結力などは長所である」と指摘。
そこから、「日本人の、日本人による、日本人のためのサッカー」を、
日本サッカー界全体として意識化されたのではないかと感じています。
・
実際、2022年W杯は日本チームの突然のシステム変更により、
相手が混乱するパターンがありましたが、
これは日本人の「適応能力の高さ」として語られていました。
・
世界の強豪からの2勝は、日本人の無いところばかりに目を向けず、
自分たちの「あるところ」を見つけ、
信じ、磨いてきたからこその勝利で、それが日本サッカー界全体の成果なのではないかと思うのです。
・
自分の「あるもの」とは何か?
自戒の念もたっぷり込めて言いますが…、
私たちは自社の「無いもの」ばかりに目を向けてしまう傾向にあるのではないでしょうか…?
しかし、日本の中小企業の割合は99.7%です。
・
「無いもの」が前提の企業が多い中で、
「あるもの」を見つけて、それを信じ抜ける企業は、そんなに多くはないと感じるのです…
・
しかし、実は「強み」とは“無いもの”だらけの中から生まれるのではないかとも思うのです。
確かに、危機意識が無ければ、成長や革新は生まれないかもしれません。
・
「個性」は「コンプレックス」の裏返しです。
ですから、もしかすると、最近「個性の時代」と言われていますが、
個性は「何があるかな?」と探すよりも、「無いものの反対は何かな?」と探した方が早いのかもしれません。
なぜなら、人間は「ハンデを補おうとする力」があるからです。
・
そして、サッカーに話を戻せば、日本人は身体能力が高くないからこそ、別の能力が高まっていると思うのです。
無いものの反対には必ず「あるもの」がある。
…科学的な根拠は無いですが、そう信じたいのです。
・
長所と短所は表裏一体。
自分では「短所」と思っていることが、実は長所だったりします。
つまり、表(長所)と裏(短所)、周りの評価も含めて、
どちらにスポットが当たるかで、「意志の強さ」にもなり、「頑固者」にもなるのだと思うのです。
信じ、磨き続け、本当の「強さ」に
個性が無いと感じる方は、無いものの反対を見るか、裏を見ればきっと見つかるのではないでしょうか?
・
そして、一旦見つけた「強み」を信じ、磨き続けることで強みは本当の「強さ」に変わっていくのだと考えています。
サッカーもそうですね。
強みを見つけ、信じ、磨き続けたからサッカー大国と対等に渡り合え、一次リーグを1位通過できたのだと思います。
・
そんな視点で自社と自分を見つめ直すと、開けるものもあるのかもしれません。
信じるか信じないかは……、ですけど。
・