先日クライアントさんから「年齢が近いので言いにくい事も歳が近いから言いやすくて助かります」と言われました。
年齢によって価値観の違いもあるし確かにですね。
でも歳が近くてもきっと言いにくい建築家もいるし、歳が離れていても言いやすい建築家もいるなって思いました。
建築家って何か気難しくて、自分の意見を曲げなくて、言うこともなかなか聞いてくれない…ってイメージはまだまだありますが…。
昔の巨匠で村野藤吾さんという建築家は99%は施主の要望で自分の意図と異なる方向になっても、
どんなプロジェクトでも1%の可能性がありそこにデザインをするべき…という趣旨の事を言っていたのを考えると、
「建築家=言うことを聞かない人」という事でもなかった気がします。
きっといつの時代からか自分を孤高のアーティストとして位置づけないと市場的価値を見出せないとなったのだろうと思います。
最近の社会的問題解決型の建築デザインに対して、
つまんないと言う建築家やその影響を受けた学生の発言を見ていると、まだまだ誤解され続けると思いました。