あっと言う間の3年…しかし、まだ3年…。どちらにも感じる事の出来る、あの日から3年。
2014年3月10日現在の東日本大震災関連死者数は1万5884人、行方不明者は2633人。不明者はこの1年間で35人の減少。
津波で流された瓦礫の処理は82%しか進んでおらず(2013年11月末)、2万戸あまりが計画された公営住宅の建設は着工がわずか61%(同)。高台などへの移転事業は造成工事に取り掛かったものが64%(同)、街を作り直すための土地区画整理事業は着手が65%(同)という3年を経ての状況。
役にたたない"バカな壁"。
政府・自民党と地元首長らが建設推進する防潮堤などは、税金の無駄であるうえ役にも立たず、街の機能も景観も絶望的に破壊する。何十億トンもの水が40メートルの高さに到達した今回のような津波を、たかが数メートルの人が造ったコンクリートの壁で抑えられると本気で考える者はいない。
いつかまた津波が押し寄せた時に、同じように多大な人命を失い、そしてまた“予測不能の未曾有の災害だった”で済ませていいはずがないではない。
教訓を知る。教訓が作る。教訓が宿る。教訓に生きる。
復興は何より最優先事項であることに違いないのだが、その心理を悪用する"焼け太り"まで許してしまっていいワケはない。