利休七則 //
【1】 相手の立場に立ち、気持ちを考えて行動せよ
□茶は服のよきように点て
■お茶は相手の飲みやすいように立てろ
【2】 準備は段取りよく。ツボをおさえて無駄を省け
□炭は湯の沸くように置き
■炭でお湯を沸かせるのは時間がかかる。上手に炭を置くことが要
【3】 物事の本質を汲み取り、それをシンプルに表現せよ
□花は野にあるように
■自然の尊さをそのまま簡潔に表現せよ
【4】 相手が快適に振る舞えるよう、自分なりの工夫を最大限にせよ
□夏は涼しく冬は暖かに
■涼しさや温かさを感じられるような空間を作れ(当時は空調のない時代だったため)
【5】 時間に余裕を持って動け。他人の時間も大切にせよ
□刻限は早めに
■早めの時間感覚を持て
【6】 何が起こっても柔軟に対応できる、心構えと準備をしておけ
□降らずとも雨の用意
■不測の事態への準備を怠るな
【7】 同僚や仕事相手全員に、敬意を払え
□相客に心せよ
■同席者全員に心を配れ
『利休七則』とは、茶の湯を学ぶ者にとって基本となる心得。
しかし、それらに留まることのないむしろ心掛けたい「気遣い」と理解し得る。