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謹賀新年 | 自彊
2024年の動向を見ていくと浮かび上がってくるワードがあります。
それは“原点回帰”であり、“リバランス”というもの。
今の地球は一部の地域がとても強い力を持ち、
またそういう強者といえるエリアが特別な価値を持つとされるような、
穿った言い方をするならば、かなり偏りのある世界観が形成されています。
システムや制度や力のありどころのようなものが変わったり、
次時代のものにシフトしていくのでは? と流れを推察することができます。
実際、今の世間のニュースや出来事を見ていると、
力があるところほどあり方に困惑し、調整を促されているように思えますので、
時代の中心となる場所・力の渦のコアのようなところがシフトするというのも、
もはや時間の問題であり、また、起こるべくして起こることのような気がしています。
“まさかの変化の連続”を経て、時代はいつも大きく書き換わる新時代の幕開けに、
自ら進んで、大いに修行に励み努力することで、
磨励自彊の心構えで原点回帰し、
リバランスをとりたいと思います。

今年も活気溢れるお付き合いを、心よりお願い致します。
令和甲辰

# by kotanimasafumi | 2024-01-01 16:05 | つぶやき | Comments(0)
クリスマス
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今日の言葉

どうぞ忘れないで
移ろう時代の中から
あなたを照らし続ける
希望という名の光を
あなたを照らす光を
希望という名の光を

『山下達郎「希望という名の光」』

# by kotanimasafumi | 2023-12-24 09:49 | Comments(0)
建築と工芸
昔訪れた街に有名な建築家がデザインした図書館があった。
自分はこの作品が嫌いだった。
ガラスやアルミニウムの板をランダムに取り付けた外観は割れた鉄瓶の破面みたいで目に煩いし、
そのせいで周囲に撒き散らされる太陽の反射光も不快であった。
木を多用した内装は和風を謳っているのだが、
茶室のシンプルさとは真逆を行く過剰な装飾のせいで中々落ち着けない。
さらに言えば地場と縁深い素材を用いた外観や日本の伝統を強調する内装は郷土愛や祖国愛を強要するかのようであった。
おまけにその個性的な外観が周囲のビル群と上手く馴染んでおらず、どこかちぐはぐした印象を受けた。
ただ、こんな建築物でも人跡稀なアルプスの深山で雪に塗れながら佇んでいれば、
幾らか見れるものになるような気がする。
あるいは建築家の作品図録に周囲の景観をトリミングした写真として掲載されていたら。
自分がこの図書館に魅力を感じないのは、建築物そのものが好みじゃないというのもあるが、
建築物と周囲の景観、環境との不調和がそれに拍車をかけているように思う。
逆に好きだったのはその街の美術館である。
壁面にガラスを多用、というか正面側の壁はほぼ全てガラス張りになっている。
公園の一部として建てられたこともあり、
同館を取り巻く青い空、白い雲、澄んだ水と良く調和していた。
館内からは一面のガラスの向こうに雄大な山々を望む事ができた。
内装に木を用いているのは図書館と同じだが、使い方がより抑制的であり、心が安らいだ。
美術館というのは第一に作品を見せるための場である。
場そのものが煩いようでは役割を果たせない。
図書館もまた本を読むための場所であり、当然静かであることが求められるはずだ。
なのに図書館が1番煩いのだから本末転倒である。
図書館と美術館では恐らく図書館の方が技術的に高度でデザイン的にも評価が高いのだろう。
しかし建築物というのは技術の高さやデザインの優劣を競うためにあるのだろうか。
政治的ないし宗教的理由で建てられるものは別にしても、建築物はそこを使う人、その街に住まう人のために存在するはずである。
奇抜な建造物はランドマークや観光資源となる可能性もあるけれど、
だからといって旅の人のために地元民は景観上の不利益を我慢しろと言うのか。
中国や日本には庭園を設計する上で「借景」という発想がある。
庭というメートル単位で区切られた領域の外側に存在する山や川を、空や雲を、月や星を、時には人工の建造物さえも、庭の構成要素として流用するのである。
景観を利用して庭園の魅力を高めている訳だが、これは借りている景観が損なわれると庭園の魅力もまた損なわれることを意味する。
そのため自治体によっては景観を破壊するような建造物の設置を禁じる条例を施行している。
魯山人作品のコレクションでも知られる足立美術館は庭園を守るため借景として利用している山まで購入したという。
奇抜な建築物が駄目だとは思わない。
しかし自分は、景観と調和しない奇抜な建築物より、景観と調和する平凡な建築物の方を好む。
建築物というのは、景観と無縁では存在できない。
もし周囲の景観からして奇抜な所に奇抜な建築物を建てたなら、それはそれで面白そうである。
こういう発想はテーブルコーディネート、食卓のモンタージュと相通ずるように思う。
食器を建築物、テーブルやインテリアを景観に見立てるのである。
単独で見た場合には面白い食器やぐい呑みだとしても、
いざ使ってみたら思ったより勝手が悪かったり、
他の食器やインテリアと調和していなかったり、どこか違和感が残ることがある。
あるいは作陶家の名前や経歴、肩書きをありがたがったり、素材の適性より希少性を喜んでみたり。
ただ、建築物の方は器と異なり、使い勝手が悪くてもホワイトボックスに展示できないのが難点である。

# by kotanimasafumi | 2023-11-29 15:07 | つぶやき | Comments(0)
おおらかな土地と建築が支える未来
「ラコリーナ近江八幡」再訪。

自然と建築の間をどう架橋するのか−藤森照信−。

屋根が芝生に覆われ、山から切り出した皮をむいただけの柱が並び、壁に泥を手で塗った仕上がり、

中心に設置された田んぼ。

大地が隆起してできたのか、丘が整理され作り上げられたものなのか。

全貌は明らかに普通じゃないけど心に染みて、不愉快さを感じない(其れがどれほど難しいことか)。
まだ新しいはずなのに、どこか懐かしさも感じる。

前回来た春先の頃よりも、山々は緑に覆われ、さらに風景に溶け込む。

風景、四季に応じて姿を変え続ける稀有な建築。

地域の企業としてのこれからの役割もしっかりと見据えながら、自然、風土、歴史を遠い未来にまで引き継いでいこうとする意志、
「如在」
あるがままを受け入れる。

地域も巻き込むような大きな構想を、おおらかな大地と建築が支えていた。

# by kotanimasafumi | 2023-11-10 15:11 | けんちく | Comments(0)
学者的あるいはタイムトンネルの先に
自分の仕事の1つは築20〜40年の建物1棟をリノベーションすることです。
リノベーションのイメージってどういうものでしょうか?
多くの方に馴染みがあるマンションでいうと、
部屋の中の壁を壊してレイアウトの変更をするぐらいでしょうか?
自分の場合は、隣の部屋同士をくっつけてしまったり、
1階をカフェにしてしまったり、
エレベーターを設置してしまったりともっと大胆なことを計画し、リニューアルを行います。
部屋の中だけの範囲というのは建築基準法に非常に守られた空間です。
余程のことをしない限りはDIYでも違法状態にはなりません。
でも1棟リノベーションは、新築同様に法に深い理解がなければいけません。
建築基準法は、世の中に起こる事柄の中で厳しくなったり、皆さんが求めるものを普及するために緩和したりを常に繰り返しています。
そのため、目指したい未来の形に対して、過去と今現在を行き来しながら向き合っていかなければいけません。
その作業を行う度、自分は設計者というより、
学者のような、タイムトラベルをしているような気持ちになるのです。
まず、存在する建物を知らなければ、何の計画もできません。
デジタル化されていない紙の図面や当時の資料を、その時代の法律に沿ってできていることを理解します。
資料の数も物件により様々で多くの場合は少ないのですが、
少ない情報を手がかりに復元をしたり、推測しながら役所に確認したりします。
法の内容が変わって、現行法に適さなくても当時の法に沿って建って入れば、
既存不適格という是正を行わなくても良い状態になっています。
これをベースにあらゆる可能性を広げていきます。
店舗ができるか、ラウンジを設けることができるか、
床面積を増やすことができるのか、、、
物理的な有無と収益性、コストと判断材料を洗い出します。
※実際は他にも各済証や消防法などの様々な検討を行います。
□今現在を知る
建物ができた当時を頭に入れ、現場調査をしてみると、図面とは違う状況に出くわします。
設備が修繕されて既存のまま利用できるという良い面や、実は黙って増築されていたり。
過去と照らし合わせて、直すべきところは直さなければ、次のステップには進めません。
また、周辺環境や世の中のニーズを知ることも、
未来にあるべき形を考える上で大事な手がかりになります。
駅から遠ければ、車や自転車通勤が多いかもしれませんし、
飲食店が少なければ、コーヒーを飲んでくつろげる場所が求められているかもしれません。
□未来を創造する
洗い出した可能性、周辺環境、ニーズから、定めたターゲットに対して、
何を提供するかコンテンツを考えていきます。
単なる駐車場が1階にあった場合に、素敵なカフェになれば、より地域に開きますよね。
でも、駐車場が外にあるのか、半屋内で面積に入っていないのか、屋内で面積に入っているのかで、まるで解決方法のアプローチが違うのです。
そのために、過去の計画を正しく理解し、1つ1つ解決していかなければいけません。
そうして、競争力の低下した建物をリニューアルして、多くの人に慕われるものにします。
自分もこの仕事に関わるまでは、リノベーションは新築より簡単なものだと思っていました。
でも、非常に制限がある中で、どこまでジャンプできるのか。
そのために何度も過去の図面とやりたい計画と今の現状とを行き来しながら物事を進めていく過程に難しさと面白さを見出しました。
なにより何を残して、何を引いて、何を足すか、センスが問われるということ。

# by kotanimasafumi | 2023-10-27 14:46 | つぶやき | Comments(0)